４．相続発生後にやるべきこと

相続が開始すると，故人に関して関係各所に複数の届出などが必要となります。

ここでは，相続開始後にしなければならない重要な届出について説明していきます。

相続が発生した場合，まず始めにしなければならないことは，相続人と相続財産の調査です。

相続人が誰であるのかを確定しなければ，遺産を分けるための遺産分割協議をすることができませんし，相続財産が分からないと，財産を適正に分けることができないからです。

故人が死亡した場合，相続人は，故人が所有していた財産・借金を相続するかしないかと決めることができます。

この手続きには，大きく分けると，「相続放棄」，「限定承認」，「単純承認」の３つに分けることができますので，この３つについて説明していきます。

「遺産分割協議」とは，遺言書がない場合に，誰がどの財産をどれだけ相続するかの話合いのことです。

「遺産分割協議」がまとまれば，それを書面にし，その書面に基づいて，名義変更の手続きをします。

「遺産分割協議」がまとまらなければ，専門家に頼んで「交渉」をし，「交渉」がまとまらなければ，家庭裁判所へ「調停」の申し立てをします。

土地・建物の相続手続きとは，お亡くなりになられた方（「被相続人」といいます）が土地又は建物を所有していた場合，相続される方に名義を変更する手続きです。

相続人全員に名義を変更することもできますし，特定の相続人のみに名義を変更することもできます。

また，相続による不動産の名義変更を長らく放置していた場合は，デメリットがございます。

相続が開始した場合に，土地・建物の名義を変更しなければならないということを知っている方は多いかと思いますが，土地・建物以外にも名義を変更しなければならないものがいくつかあります。